道頓堀への飛び込みが始まったのはいつから?
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"道頓堀"と聞くと、「大きなイベントがあると人が飛び込む場所」というイメージを持つ人も多いかと思います。

しかし、いつから人が飛び込むようになったのでしょう?

調べていくと、「ある人物」が最初に飛び込んだ事から浸透していった事が分かりました。

今回は、「その人物は誰なのか」「その人物は何故道頓堀に飛び込んだのか?」など、道頓堀に関する情報をこれからご紹介していきます。

道頓堀ってどんな場所?
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道頓堀とは、大阪市中央区の繁華街のことで、メジャーなものでいうと「グリコの看板」や「くいだおれビル」があることでも有名です。

人が飛び込んでニュースでも話題になっている川の名前は「道頓堀川」といい、川の長さは実に2.9kmもあります。

実は道頓堀川は人工的に作られており、「道頓堀」という地名の由来は川の開発者からとったと言われています。

道頓堀川の開発者の名前は「安井道頓」という方で、戦国時代から江戸時代にかけて活躍した商人です。
商人が川を作ったというのが、なんとも大阪らしいエピソードですね。

道頓堀川に人が飛び込むようになったのはいつから?その理由とは
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初めて道頓堀で飛び込みがあったのは、阪神タイガースがリーグ優勝した1985年でした。
そして、記念すべき初の飛び込みをした人物は、なんと落語家の「桂福若」さんという人です。

いったい何故、桂福若さんは道頓堀に飛び込んだのでしょうか?

その理由は"罰ゲーム"にあります。

当時の桂福若さんは、友人とプロ野球のセリーグでどこが優勝するかを賭けをしていたそうです。
その時に
桂福若さんは、大ファンである巨人に賭けました。
さらに「阪神が優勝したら、道頓堀に飛び込んだる!」と高らかに宣言。
しかし、結果としてその年に阪神が優勝したことにより、賭けに負けた桂福若さんは有言実行のために道頓堀に飛び込んだのでした。

まさか例年問題になっている道頓堀への飛び込みのキッカケが罰ゲームで、その出来事が今も脈々と続いているなんて、なんとも驚きですよね。

カーネル・サンダースの呪い
道頓堀は飛び込みだけではなく、自転車などの物を投げ入れられる事でも有名です。
なかでも衝撃的だったのが、ケンタッキーおじさんでもお馴染みの「カーネル・サンダースの像」でした。

ことの発端は、1985年の阪神タイガースの優勝時。
ケンタッキー道頓堀店にあったカーネル・サンダースの像が何者かによって道頓堀に投げ込まれます。
なんとも罰当たりな出来事ですが、なんとカーネル像は川に沈み浮かんできませんでした。
以降、阪神タイガースは成績が低迷し2005年までの17年間1度も優勝出来なかったのです。

このことから、野球ファンの間では「カーネル・サンダースの呪い」という都市伝説まで囁かれるようになります。

今となっては笑い話としてなっていますが、面白い事に実はカーネル・サンダースの像を道頓堀に投げ込んだ「何者か」の正体は、桂福若さんの後輩に当たる人物でした。
桂福若さんが罰ゲームで道頓堀川へ飛び込み、後輩はカーネル像を投げ込むなど、随分と破天荒なエピソードですよね。

ちなみに沈んでしまったカーネス・サンダースの像は投げ込まれてから24年後の2009年に無事引き上げられています。

道頓堀への飛び込みは危険
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今までにたくさんの人が飛び込んだ道頓堀ですが、過去には数人の死亡例も確認されています。

道頓堀への飛び込みが危険な理由は以下の4つです。

・水深が約3.5Mで流れがある。
・水温が低く心臓麻痺の恐れがある。
・過去に投げ込まれた大量の粗大ゴミ(自転車)などにぶつかる危険性がある。
・工場排水によるヘドロで菌だらけ。

また、飛び込むほとんどの人がお酒に酔った状態なので、真っ暗で水深がある道頓堀は非常に危険です。
最近こそ、水の入れ替わりでかなり綺麗になった道頓堀ではありますが危ないので飛び込むのは絶対にやめましょう。

まとめ
道頓堀への飛び込みに、色々なエピソードがあったことが分かったと思います。
道頓堀には人々を狂わせる不思議な魅力があるのかも...しれませんね。
今後テレビやニュースなどで道頓堀のことを見た際には、是非思い出して見て下さい。